元プロバスケット選手で現在はコーチとして活躍中の翁長 明弘(おなが あきひろ)選手。
小学校から高校までは沖縄でバスケットボールをプレーし、4年間のアメリカでの大学生活と日本での5年間のプロ選手生活を終え、引退後にコーチを始められました。
アメリカの大学でプレーしている内に日本のバスケットボール教育に疑問を覚え“楽しく成長できる”を目標に『スポーツインターセクションバスケットボールアカデミー』を立ち上げました。
シューティングマシーンを練習に導入し、常に新しいことに挑戦し続ける翁長さんにお話を伺いました。
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翁長 明弘(おなが あきひろ)さん
生年月日:1987年9月28日
出身地:沖縄県那覇市
2011年から2016年までプロバスケットボール選手として活躍。
引退後スクールやクリニックなどでコーチとして活動。
ホームページ
スポーツインターセクションバスケットボールアカデミー(Sports Intersection Basketball Academy)
埼玉県川口市と東京都足立区を中心に活動を行うバスケットボールスクール
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アメリカでの4年間で全てが変わった
(コーチ中の翁長さん)
—なぜ沖縄からアメリカに行こうと思ったのですか?
小学生のころに見たNBA(National Basketball Association、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)が衝撃的で、NBA選手になりたいと思っていたからです。
NBA選手になるにはアメリカの大学に行ってドラフト指名を受けるのが良いと思い、渡米しました。
—アメリカのバスケ部も日本の部活動のように希望したら入れるのですか?
いえ、トライアウトに受からないと入れません。それに人数定員もあって学校全体で12人しか入れないんですよ。 しかもトライアウトに受かって入部できたとしても、勉強の成績が悪くなったらバスケ部を辞めなければいけません。
渡米した当初は英語がぜんぜんできなかったので、かなり勉強して成績をキープしたのを覚えています。
そうした勉強面でも、人生の中で1番頑張ったり挑戦したりした時期が大学時代でしたね。その努力した記憶が今のコーチ業でも役に立っています!
コーチを始めたきっかけ
—コーチを始めたきっかけは何ですか?
アメリカでバスケを習い「こんなにも日本とは教え方が違うんだ」と感じたからです。
日本の教育方針とアメリカの教育方針ではロジックが異なり、例えばコーチの教え方ひとつ、声のかけ方ひとつとっても違いがあって本当に考えさせられました。
アメリカでは『褒める声かけ』が多く、褒めて伸ばす指導をしていたんです。
そんな現場を見ていたので、自分が引退したら同じように日本の子ども達にも教えていきたいという思いがプロになる前からありました。
—いつ頃から子ども達にバスケットボールを教えていましたか?
大学時代です。当時から自分がコーチをすることに興味があったので、大学時代のコーチが主催する、小さな子どもにバスケットボールを教えるイベントにも参加していました。
日本でプロとして活動していた間も、プロチームが主催するコーチイベントに積極的に参加していました。
—現在、実際に自分でコーチをしてみてどうですか?
かなり充実しています!
2018年の4月にスクールを開講してから2年経つのですが、多くの生徒さんに指導させてもらっています。学年でいうと小学校1年生から高校3年生まで、幅広く教えています。
またスクールとは別に男女のクラブチームの指導をしたり、高校の外部コーチをしたり、クリニックという全国でバスケの指導をする活動もしています。
—スクールはどのような方針でやっているんですか?
『日本一の楽しさと、本物の技術の両立』を教育理念としてやっています。
私はこれまで様々なバスケットボールの環境を見てきましたが、日本では監督が怒鳴っている姿をとても多く見てきました。僕も日本にいる間はそのような環境で練習をしていて、それが普通だと思っていました。
しかしアメリカで練習を始めて日本との違いに驚きました!
先ほども話したように、アメリカでは『褒めて伸ばす』という方針があります。こちらの方がバスケットボールを楽しみながら上達できると感じました。
楽しく上手くなれるような環境でバスケットボールをし、そして選手としての競争心を芽生えさせ、楽しい中にも本物の技術を取得できるようなスクールにしていくことが理想です。
—『楽しく本物の技術を伝える』ようにコーチングをして、実際に結果がでましたか?
はい。外部コーチをしている高校で、以前は地区予選1回戦負けだったチームを1年以内で県大会に出られるレベルまで成長させることができました!
みんなには最新の練習法などを教えて、かなり頑張ってもらいましたけどね(笑)
シューティングマシーンを練習に取り入れたきっかけ
(シューティングマシーンで練習中)
—シューティングマシーンを導入した理由はありますか?
理由は1人でもシューティングの練習ができるし、効率よく打てるからです!
アメリカでも使ったことは無かったのですが、シューティングマシーンの良さは以前から知っていました。
色々調べている中でトーアスポーツマシーン(オリジナルブランドAtoa(アトア)での販売)のシューティングマシーンがセールをしているのを見つけて、どうせ購入するなら早くて安いうちに購入をした方が良いと思い導入しました。
—セール以外の理由で、なぜトーアスポーツマシーンのシューティングマシーンを選んだのですか?
ホイール式だったからです。
バネ式では実践的な強いパスを出せませんが、ホイール式では強いパスを出すことができます。
私はシュートを打つ上で重要なのはシューティングの技術とキャッチングの技術だと考えています。
中学生がシュートを外す理由の半分くらいがキャッチングの技術不足だと私は思っているので、より強いパスを出してくれるものが良いと判断しました。
また、バネ式よりも短いスパンでボールが発射されるので効率が良いです。
—マシーンの有無でどのように変わりましたか?
マシーンが無かったときは、2人組を組んでひとりはリバウンド、もうひとりはシュートを打つ人に分かれていました。しかしこの方法ではひとりしか練習ができません。
シューティングマシーンがあると3秒に1回(最速2.5秒)ボールが出てくるので、4人でも練習ができて、無駄な時間を減らすことができました。
—シューティングマシーンを使って向上が見られましたか?
正直まだ1ヶ月しか利用していないのでわからないですが、今後向上が見られると思います。
シューティングマシーンを使っている子と使っていない子では、絶対的にシュートの本数が違ってくるので確実に上手くなると思っています。
シュートは反復練習が重要なので、シューティングマシーンがあって本当に助かっています!
日本でシューティングマシーンを導入しているところは少ないので、広まって欲しいと思っています。
今後の抱負
(左:売野 右:翁長さん)
—今後の抱負は何かありますか?
今後は更に新しいことに挑戦していきたいです。そのひとつがアメリカ合宿です。
本来は今年の3月に行く予定でしたが、コロナの影響で行けなくなってしまったので来年こそは実施していきたいと思っています。
本場のバスケに触れてもらって、本当のバスケを知ってもらいたいです。
そしてモチベーションにつなげて、可能性の幅を増やしていけるような環境を作っていきたいです!
インタビューを通して翁長選手からは子どもたちに対する熱い熱意が感じられ、僕も感化されました。インタビューを受けて下りありがとうございました!
(インタビュアー:売野)
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翁長 明弘さん
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スポーツインターセクション(Sports Intersection Basketball Academy)
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Atoa(アトア)製品ページ
シューティングマシーン
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