奈良県奈良市をメインの練習場所としているバスケットボールスクールSKILL ELEMENTS(スキルエレメンツ)。
個人の技術向上を目的とし、体の使い方やバスケットボールの基本動作、ドリブル技術などのコツの指導や、コミュニケーション能力の向上や選手の自主性、積極性の育成を行っています。
SKILL ELEMENTSでメインコーチを務めるKAN(南 寛)さんにお話を伺いました!
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KAN(南 寛/みなみ ゆたか)さん
天理大学卒。
SKILL ELEMENTSのメインコーチであり、一般社団法人CREMENTの代表。
コーチ歴10年目で、SKILL ELEMENTSの生徒数は200名を超える。
他にもアパレルや飲食店に投資をしており、手広く事業を展開中。
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個性が磨かれるスクール
―自己紹介をお願いします。
バスケットスクールSKILL ELEMENTSとスポーツ用アパレルブランドを経営しているKAN(南 寛)と申します。
―SKILL ELEMENTSはどのようなバスケットスクールですか?
バスケットボールの塾のような感じですね。試合などは行いません。チームプレイよりもドリブルなどの技術を教えています。
塾なので無理に練習に来させるということはせずに、自分で行きたいと思ったときに気軽に来れる場所を目指しています。
―なるほど。スクールの理念がしっかりとありそうですね。スクールの理念を教えてください。
チームプレイのことは教えずに、ドリブルやシューティングなど個性のスキルを伸ばすことを重視して指導しています。
個性を伸ばすことを目的としたスクールなので、バスケットボールが上手くなりたいと強く思う人しか僕のスクールには通っていません。その分、楽しく集中できる1時間30分を提供しています。
このような方針にした理由は、日本は個人技の能力が低く、パスに特化したバスケットボールをしていると感じたからです。
また、日本のバスケットボール指導者で個人プレイを教えているスクールはあまりなかったので、この仕事をしようと考えたときに勝ち筋を見出しました。
しかし最初からは上手くいきませんでした。
僕がスクールを始めた当時のバスケットボールはパスが主体だったので「ドリブルなんていらない」と周りから馬鹿にされることもありました。
ですが時代の流れが変わり、NBA選手がドリブルを活かすプレイスタイルで活躍し、ドリブルも重要という風潮ができたことで徐々に周りからも認められるようになりました。
最近は受講生の成績も素晴らしい結果を見せ、インターハイ2位のチームに所属している生徒や日本代表候補生までいった生徒もいます。
最初は7人だった受講生が6年間コツコツとやってきたことで200人以上になり、遠い方では名古屋から来られる方もいます。
子どもたちはシュートやドリブルが好きで成長スピードも早いので、指導が楽しいです。
―200人もいると年齢層も幅広そうですね。
小学生、中学生、高校生、たまに大学生。それにプロ選手を指導しているので、全世代という感じですね(笑)
SKILL ELEMENTSでは基本的に世代関係なく、小中高合同で練習をします。
ドリブルやシュートの練習などに関しては小学2年生から高校生まで一緒にして、走るメニューなども全世代で同じことをやってもらっています。
小学生が高校生と同じ練習量をこなすので、下の子の方が成長できる環境が揃っていますね。結果的に良い流れができています。
大会で優勝などの良い成績を収めるとその人の実績として称号を得られるので、バスケットボールで進学をする子もたくさんいます。
(SKILL ELEMENTSでご使用いただいているシューティングマシーン)
―小中高の生徒が一緒に練習するなんてすごいですね!しかし、小学生は5号球なのでは?
公式の試合では5号球を使いますが、SKILL ELEMENTSでは小学生にも7号球を使わせて練習に参加させています。
なぜなら、5号球を使うのはミニバスだけだからです。
中学生以降は7号球を使いプレイするので「それなら最初から7号球でいいじゃん」という考えから使わせています。
中学に進学してから急に球のサイズが大きくなるとボールに慣れるまでに時間がかかりますが、うちの生徒はそのようなことがなく、無駄な時間がなくなります。リングの高さに関しても高いままで指導しています。
また、シューティングマシーンのパスも大人が受ける早さにしているので、最初は大変ですが早いうちから活躍できるようになります。
そのため、言葉で伝える指導よりも行動で示す指導の方が多いです。小学生は高校生など上の世代の格好いい姿を見て、それに憧れて練習に精を出しています。
ローラー式が決め手!!
(シューティングマシンを使って練習中のKANさん)
―ホームページを閲覧させて頂いたのですが、アメリカ・スペイン合宿もスクールでされているのですか?
アメリカは自分のスクールのメンバーを連れていきました。
スペインには、名古屋のクラブチームのヘッドコーチもしているのでそのメンバーを連れていっています!
海外は気候が丁度良く日が落ちるのが早いので、長時間快適に練習できる環境があります。
現地では最新のマシーンなどを使って練習したり、試合をしたりしています。
―だからシューティングマシーンの導入に抵抗がなかったのですか?
そうですね。もともと馴染みがあったので抵抗は無かったです。
現地の人たちはチームの練習後に自主練をする人が多く、みんな集中してマシーンを使いながら練習するのが当たり前の雰囲気でした。
―具体的にマシーンを使ってどのような練習をされているのですか?
自主トレでは各自グループでシュート練習をしていましたね。
リバウンドを取る人やパスを出す人がいらないのでシュートに集中でき、マシーンを使うとシュート本数が多くなって効率の良い練習が確実にできます。
その効率の良い練習を日本でも取り入れたいと考え、スクールに導入しました。
―ではスクール受講生向けに、自主練習用としてシューティングマシーンを導入したのですか?
自主練習でも使っていますが、スクールの練習にも取り入れています。
動きを取り入れた練習で、キャッチしてドリブルしてからシュートを打ったり、パスをもらってシュートを打って、マークをタッチしての連続をやったりをしています。動きを取り入れたシュートというのが主ですね。
球速を調整して感覚を養ったり、動きの数を多くしたり、テンポを早めてシュートばかり打たせてみたり、応用しながら臨機応変に練習しています。
(シューティングマシンを使って二人で練習中)
―先ほどシューティングマシーンに抵抗がないとおっしゃっていましたが、その中でなぜAtoa(アトア)のマシーンを選んで頂いたのでしょうか?
人があまり使っていないようなマシーンを使ってみたかったというのもありますが、ローラー式というのも大きな理由です。
ローラー式は強い球が出てくるので、キャッチの練習に繋がります。
弱いパスを受けてシュートを打つなんて試合中にはありえないので、より実践に近い状態でシュートが打てます。
バスケを通していろんなことに挑戦
(SKILL ELEMENTSのオリジナルボール)
―バスケットボールのコーチ以外にもアパレルやYouTubeもやっていると聞いたのですが……。
やっています!(笑)
今はバスケットボールのコーチ、アパレル、YouTube、サンドイッチ屋さんに投資をしています。
多様化の時代ですので、それに合わせてバスケットボール以外のこともやっていきたいと考えています。
教え子たちにもバスケットボール以外の可能性を教えてあげられることもひとつだと考えています。
僕ができるから誰でもできるということをみんなに示していきたいです。
最近ではアパレルがかなり軌道に乗ってきて、月に新作を3回くらい出せるようになりました。今はスポーツ生地でスポーツ用に使っていますが、今後は普段も着られるような生地やデザインの商品を作って幅を広げていきたいです。
―バスケットボールのコーチをやりながらアパレルやっている人は珍しいと思うのですが、どのような経緯でアパレルを始めたのですか?
自分で着たいものを自分で作ろうと思ったのがきっかけです!
「この色しか販売していない」とか「金銭的にこれしか買えない」となったときでも、自分で作ってしまえば全て完結すると思い行動に移しました。
―では衣服代はかからないんですね!
はい!欲しいものは作るようにしています。
服を作れたので、次は食べ物系を頑張りたいです。その一歩としてサンドイッチ屋さんに投資をしています。いつかは衣食住を全て揃えたいです!
バスケットボールがきっかけで色々なことを始められて本当に楽しいです!
―先のことを見据えていて、最高に楽しい人生を送っているな!と表情から感じ取れたKANさんでした。
(インタビュアー:売野)
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